富士市広見公園 桜の樹勢回復をめざして(2)
平成27年3月12日、富士市みどりの課とともに、第2回目の広見公園サクラ樹勢回復措置を行いました。午後からの作業でしたが、富士市から3名参加していただきましたので15本に対して措置ができました。
樹勢の衰退原因は土壌に起因することが多いので、土壌の化学分析データを探していたところ、秋山樹木医が詳細なデータをもっていました。それによりますと、広見公園の土壌(黒ボク土)の化学的特徴は、次のとおりです。
①陽イオン交換容量が大きい。
②リン酸吸収係数が極めて大きい。
③有効態リン酸が少ない。
④置換性カルシウム、マグネシウム、カリが少ない。
また、有効土層(根の張れる土の深さ)が浅く、踏圧により土壌が固結化している箇所が多くなっています。
このため、次の措置を行いました。
①土壌の耕耘
②ようリン、苦土石灰の施用
③化成肥料の施用
さらに、土壌改良にはバーク堆肥や炭の施用、樹木には枯れ枝・不要枝の除去、木材腐朽病・根頭がんしゅ病・てんぐ巣病の治療が望まれますが、今後の課題です。
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