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2020年03月16日

小車さくら守の会設立総会延期



【令和2年2月29日カワヅザクラ満開】

 今年も富士市松野地区のカワヅザクラがきれいに咲きました。


 令和2年3月1日に開催予定だった小車さくら守の会設立総会が延期になりました。70名ほど参加予定だったため、苦渋の決断です。

 早く総会が開催できるよう、祈るばかりです。

 
   


Posted by 木守樹木医 at 23:04Comments(0)活動日誌イベント・講演

2016年11月24日

静岡県造園施工管理技士会主催菌根菌研修会

 11月15日、静岡県造園施工管理技士会主催の菌根菌研修会に参加しました。

 会場は田方農高で、生徒による研究発表に続き、渡邊教諭による講演をいただきました。

 同校の社会への貢献に資する研究に敬意を表したいと思います。


 ほとんどの植物は、根でアーバスキュラー菌根菌と共生し、菌根菌経由で水分や養分を吸収しています。

 植物の根が入らない隙間に菌根菌の菌糸が入り込み、根では吸収できない養水分を吸収して植物に与え、一方、植物から光合成産物を得ています。

 このように、植物と菌根菌とは、共利共生の関係にあります。

 そして、菌根菌どうしがネットワークを組み、水分や養分のやり取りをしています。

 すると、菌根菌を経由して、植物どうしが水分や養分だけでなく情報の交換もして、互いに助け合っていることも考えられます。

 今後、田方農高の研究で、菌根菌のおどろくべき働きが明らかになってくるかも知れません。  


Posted by 木守樹木医 at 00:19Comments(0)活動日誌イベント・講演

2015年08月15日

マツ案内人がゆく



 平成27年8月14日、沼津御用邸記念公園における体験イベント(夏の遊び塾)のマツ案内人を務めました。

 小学生とその父母10名の参加がありました。

 今年5月の強風で倒れたマツの切株を調べたら、根回り4.6m、樹齢284年でした。

 沼津御用邸記念公園には、樹齢100年から400年ぐらいのマツがかなり見られ、総数7,000本が植栽されているといわれています。

 沼津千本松原の現存している最も古いマツは130年程ですから、沼津御用邸記念公園のマツがいかに大切に保存されてきたかがわかります。

 ところで、「木の切株で方角が分かるか」との問いに、ほとんどの父母の方々から、「木は南側の成長が早い、と学校で教わった」と言われました。

 実は、私もこのように学校で教わりました。全く根拠のないことを何十年も信じ込んできたのです。

 この日の体験イベントが終わって、参加者から、「楽しかった」とか、「参加して良かった」とか感謝され、とてもうれしく思いました。

 この体験イベントは、8/22・23にも開催されます。お申込みは、沼津御用邸記念公園(Tel 055-931-0005)までどうぞ。
   


Posted by 木守樹木医 at 10:23Comments(0)イベント・講演

2015年07月19日

夏の遊び塾 樹木医と学ぶ沼津御用邸の松


 夏休みの一日を、松の木陰で爽やかな風に吹かれながら、樹木医と御用邸の松について学んでみませんか。

 この体験ツアーの日程は、8/1・14・15・22・23 、時間は、9:30~11:30の予定です。

 内容は次のとおりです。

 ①マツの特性

 ②マツの高さ(樹高)と太さ(直径)を測ってみよう

 ③マツの年齢(樹齢)を推測してみよう

 ④マツの切り株で方角がわかるかな

 ⑤マツの幹を木づちでたたいてみよう

 ⑥マツと外生菌根菌との共生の様子を調べよう

 ⑦アイグロマツはどこにあるか探してみよう

 (付1)樹木の水吸収のしくみ

 (付2)樹木におけるピタゴラスの定理

 (付3)ガリバー旅行記と樹木の養分吸収量

 お申込みは、沼津御用邸記念公園(Tel:055-931-0005)まで。

   


Posted by 木守樹木医 at 18:41Comments(0)イベント・講演

2015年06月27日

講演・剪定教室のご案内

 庭木について、剪定方法が良くわからない、最近木が弱ってきたようだ、もっと自然風な樹形にするにはどうしたら良いか、このようなお困りの方いらっしゃいますか。

 このような方がいらっしゃいましたら、できるだけ友人、知人を誘ってグループでまとまって申し込んでくだされば、一人当たりの経費が安く済む方法がございます。

 当社では、富士市内であれば、参加人数にかかわらず、2時間6,600円で 樹木医が出張して講演や剪定教室を開催します(富士市人材バンク登録)。ただし、富士市外のときは、交通費をいただく場合がありますのでご承知置きください。

 どなたかの庭をお借りするなど現地で実践しながら、初心者でも分かりやすい剪定の基本や樹勢回復方法を解説します。

 連絡先は以下のとおりです。

 株式会社木守樹木医事務所
 富士市中野台2丁目14-1
  樹木医 大嶋郁人
 Tel&Fax 0545-85-1545


   


Posted by 木守樹木医 at 21:15Comments(0)イベント・講演

2015年06月12日

夏休みの親子樹木教室余談

 夏休みの親子樹木教室の余談として、次のような話題を考えていますが、誤りなどご指摘いただければうれしいです。

(付録1)樹木の水吸収のしくみ
 世界で最も背の高い植物は、アメリカのレッドウッド国立公園(カリフォルニア州)にあるジャイアントレッドウッドという樹木(セコイアの仲間)で約110mあるそうです。日本一背の高い樹木は、福島県杉沢にある大杉で約68mだそうです。
 
 このような背の高い樹木の先端まで根は水を押し上げているのか、実は、まだそのしくみはよく分かっていません。通常、次のように説明されています。

 「根で吸収された水は、根圧によって導管(裸子植物は仮導管)を通り、上に押し上げられる。導管は細い管であり、水分子は凝集力で強く結びついている。導管は根から葉までつながっており、葉から蒸散によって水が出ていくと、その水に引っ張られて水は下から上へ引き上げられる。」
 
 水は、樹木にとって光合成に必要なだけでなく、蒸散によって葉の表面温度を冷やす役目を果たしています。根で吸収した水の約95%程度を葉の気孔から蒸散によって空中へ放出しています。
 
 樹木の根は、土壌中の養分も酸素も全て水に溶けた状態のものしか吸収できないので樹木は大量の水を必要とします。根の根毛は細いと言っても土壌粒子からすれば大きいので、土壌粒子と強く結びついた水や養分を吸収できません。

 それでほとんどの樹木は菌根菌と共生し、根毛が入らない土壌粒子の隙間に菌根菌の菌糸を伸ばして、菌根菌経由で水や養分を吸収しているのです。そのかわり、樹木は菌根菌に光合成産物を与えています。このような相利共生のしくみが樹木と菌根菌の間でできあがっています。


(付録2)樹木におけるピタゴラスの定理 
 樹木は、根から葉の先まで細い導管(裸子植物は仮導管)で繋がっています。すると、幹や枝は導管の集まった一つのパイプとみなすことができます。
 
 パイプであれば、一つのパイプから枝分かれした二つのパイプとの関係は、元のパイプの断面積が、枝分かれしたパイプの断面積の合計に等しいことになります。すなわち、元のパイプの直径をAとし、枝分かれしたパイプの直径をそれぞれB、Cとすると、Aの2乗=Bの2乗+Cの2乗の関係が成り立ちます。これは、三平方の定理(ピタゴラスの定理)です。
 
 樹木の古くなった導管は水を通さなくなるのでパイプとは異なりますが、葉のついている枝では、こんな関係がほぼ成り立っているようです。
皆さんも確認してみてください。樹木にもピタゴラスの定理が成り立つとは驚きですね。


(付録3)ガリバー旅行記と樹木の養分吸収量
 ガリバーが小人の島に漂着したとき、小人はガリバーの食事の量をどれだけにすれば良いのか考えました。身長を測ったら小人の12倍あったそうです。

 それで小人は、この大男の食事の量は体重(比重を同じとすれば体積)に比例するだろうと考えて、ガリバーに12の3乗=1728倍の食事を与えたとガリバー旅行記に書いてあります。ガリバーはほんとうにこの量を食べ切ったのでしょうか。

 一般に、動物の基礎代謝量は、体重の3分の2乗、体重は長さの3乗だからすなわち、長さの2乗=表面積に比例すると考えられています。また、活動エネルギー量は、体重に比例すると考えられています。そして、動物の総エネルギー量は、体重の4分の3乗、すなわち、長さの4分の9乗=長さの2.25乗に比例するといわれています。すると、ガリバーの食事の量は、12の2.25乗=約269倍で良かったのではないかと思われます。

 一方、植物はどうでしょうか。植物は、根で水や養分を吸収し、主に葉の気孔から二酸化炭素(CO2)を吸収し、太陽エネルギーを利用して光合成(炭水化物の合成)します。根で吸収できるのは全て水に溶けたものであり、葉の気孔から水の95%程度を蒸散します。

 樹木の養分吸収量は水の吸収量に比例するので、葉の表面積を含む樹体の総表面積、すなわち長さの2乗に比例するのではないかと思われます。その基準に従うのであれば、同じ樹種で、樹勢が同程度の長さが2倍の樹木への施肥量は、2の2乗=4倍となります。
  


Posted by 木守樹木医 at 23:05Comments(0)イベント・講演

2015年06月02日

サザンカ枝切除のその後


 こんにちは。樹木医の大嶋です。今日は過去に切った枝の現在の状態を報告します。

 それは、平成27年1月28日に富士市緑化指導員研修会が開催され、座学の後、参加者全員にサザンカの枝の切り方を実習してもらった現在の状態です。

 枝を切除した時、殺菌癒合促進剤で有機銅剤のバッチレートを塗布し、黒の防草シートで覆っておきました。

 防草シートで覆った理由は、紫外線防止と湿度保持のためです。


 平成27年6月2日、処置から約4ヶ月後に防草シートをめくった時の状態です。

 カルスがほぼ均一に盛り上がっています。

 他の枝の切り口も、ほとんどうまくカルスができています。



 上の写真の幹を横から見たところです。

 枝を切る面は、一面しかありません。

 その面をどう探すか、がポイントです。


 
 
 数多くの切り口の中で、 この切除痕は、カルスが均一に盛り上がっていません。

 処置の失敗例です。

 
 

 上の写真の幹を横から見たものです。

 成功例と比べ、明らかに切り込む位置や角度が異なります。

 この場合、下からノコギリを入れないと正しい面で切れません。






 この写真は、平成26年1月に開催された富士市造園緑化協会講演会で枝の切除方法の解説後に、公園で参加者に実習してもらったものです。

 処置から約1年5ヶ月後の平成27年6月2日の状態です。

 この枝の切り方なら木も喜びます。










 枝の切除方法を間違えると、このように腐朽が幹の中まで入ってしまいます。

 木の健康を守るのであれば、枝の切除方法は極めて重要です。

 繰り返しになりますが、枝の正しい切除面は、ただ一面しかありません。
  


Posted by 木守樹木医 at 21:22Comments(0)治療・施工事例イベント・講演

2015年02月16日

富士市オープンガーデン研修会

 平成27年2月15日、富士市オープンガーデン主催の研修会に講師として参加しました。テーマは、「樹木医さんと寒い時期に木を知ろう~富士川地域で庭木の剪定実践と自然木の見方~」でした。
 会員の庭園をお借りして、庭木の剪定の仕方、特に切除すべき枝、枝の切除位置、高さと横幅のバランス、切除痕への殺菌癒合促進剤の塗布等枝が風にゆらぐ自然樹形剪定について実践を交えて話しました。また、はたご池公園に移動し、サクラ等の自然樹形木の観察を通して、樹勢の良否の見分け方等を解説しました。 この時期は、落葉樹に葉や花がなく、木の状態がはっきり分かるので剪定や観察には最適です。
 はたご池公園から見える富士山は絶景であり、4月上旬ともなれば、湧水池に舞い落ちるサクラ吹雪の風情は、この地の伝説と相俟って、もののあわれを感じずにはおられません。これを大和心と申すべきでしょう。良い場所で研修に参加できたことを深く感謝いたします。    


Posted by 木守樹木医 at 16:31Comments(0)活動日誌イベント・講演

2015年02月13日

富士市緑の基本計画策定市民懇話会に出席

 平成27年2月12日、富士市都市計画課が主催する富士市緑の基本計画策定市民懇話会に出席しました。この懇話会の委員には、学識経験者、緑化推進団体・各種関係団体の代表者、市民代表者など13名で構成されています。私は市民代表者の一人として参加しています。懇話会の目的は、平成28年度から37年度までの向こう10年間の富士市の緑地の保全や緑化の推進に関する計画について、富士市に提言するものです。
 この懇話会の第1回目は、昨年の11月に開催されました。今回は第2回目で、現行緑の基本計画の検証結果、緑地の保全及び緑化推進の課題、改定計画の基本的考え方などが協議されました。
 富士山のふもとに暮らす市民として、富士山に似合う「花と緑が織りなす憩いのまち」が実現できますように、樹木医の視点で提言して参ります。  


Posted by 木守樹木医 at 21:15Comments(0)活動日誌イベント・講演

2015年02月04日

富士市緑化指導員研修会講師

 平成27年1月28日、前年度に引き続き、今年度の富士市緑化指導員研修会の講師を務めました。タイトルは、「樹木の管理と剪定 ~人と樹木の共生のために~」でした。
 約30名の指導員に対し、座学と実地研修を行いました。座学の内容は、①樹木の特性 ②剪定の基本 ③剪定の時期 ④剪定の順序 ⑤枝・幹の切断位置 ⑥剪定こぶの切除 ⑦切断後の処置 ⑧幹折れ・枝折れの危険 ⑨黒ボク土・有機質資材の施用 であり、実地研修は、公園のサザンカの不適切な切除枝の処置を行いました。
 ベテランの指導員の方々ですので、釈迦に説法だったようで、実地研修ではサザンカの枝がきれいに処置でき、大変うれしく思っております。
 今は切除痕を黒の防草シートで覆っておりますが、初夏の頃には均一なカルスが盛り上がることでしょう。楽しみにしております。

  


Posted by 木守樹木医 at 20:38Comments(0)活動日誌イベント・講演