2017年01月24日
樹木の適正な葉量
こんにちは。木守樹木医の大嶋です。
街路樹や公園樹木などで、毎年、丸坊主に剪定され、樹勢が衰えてきている樹木を見かけます。
樹木ごと、適正な葉量はどうあるべきか、ほとんど考えられていないように思われます。
樹木は数億年前、又は数千万年前から地球上の厳しい環境に適応し進化し続けてきました。
樹木は誠に合理的にできていて、無駄なものは一切ありません。
強剪定すれば徒長枝が多量に出ますが、それは樹木にとって必要に迫られてのことです。
都市樹木は、安全性の確保など人と共生しなければなりませんから、適正な剪定は必要です。
今回のテーマは、樹木の適正な葉量はどうあるべきか、です。
植物は太陽エネルギーを利用し、葉から吸収した二酸化炭素と根から吸収した水を材料に、葉で光合成を行い、師管を通じて、枝や幹、根までエネルギーを供給しています。
葉から水を蒸散することが、根から水分を吸収することを助け、樹冠トップまで水分を行き渡らせます。
根から吸収した水分の実に95%以上を葉の気孔から蒸散していると言われています。
根は全て水に溶けたものしか吸収しないので、土壌中のミネラルや酸素も水と一緒に吸収しています。
根から吸収する水分は、葉の表面積(長さの2乗)に比例していると推測できます。
すると、樹木を健全に生育させるためには、樹木の表面積に比例する葉の量が必要になる、ことになります。
都市樹木は、高さなど樹冠の大きさに制限がある場合が多いので、現実的には樹木の太さが樹木の表面積の目安になるでしょう。
同種で太さが2倍の樹木なら4倍の、3倍の樹木なら9倍の葉の量が必要になることになります。
いかがですか。あなたのそばの街路樹や公園の樹木は。一度、このような観点から見てください。
街路樹や公園樹木などで、毎年、丸坊主に剪定され、樹勢が衰えてきている樹木を見かけます。
樹木ごと、適正な葉量はどうあるべきか、ほとんど考えられていないように思われます。
樹木は数億年前、又は数千万年前から地球上の厳しい環境に適応し進化し続けてきました。
樹木は誠に合理的にできていて、無駄なものは一切ありません。
強剪定すれば徒長枝が多量に出ますが、それは樹木にとって必要に迫られてのことです。
都市樹木は、安全性の確保など人と共生しなければなりませんから、適正な剪定は必要です。
今回のテーマは、樹木の適正な葉量はどうあるべきか、です。
植物は太陽エネルギーを利用し、葉から吸収した二酸化炭素と根から吸収した水を材料に、葉で光合成を行い、師管を通じて、枝や幹、根までエネルギーを供給しています。
葉から水を蒸散することが、根から水分を吸収することを助け、樹冠トップまで水分を行き渡らせます。
根から吸収した水分の実に95%以上を葉の気孔から蒸散していると言われています。
根は全て水に溶けたものしか吸収しないので、土壌中のミネラルや酸素も水と一緒に吸収しています。
根から吸収する水分は、葉の表面積(長さの2乗)に比例していると推測できます。
すると、樹木を健全に生育させるためには、樹木の表面積に比例する葉の量が必要になる、ことになります。
都市樹木は、高さなど樹冠の大きさに制限がある場合が多いので、現実的には樹木の太さが樹木の表面積の目安になるでしょう。
同種で太さが2倍の樹木なら4倍の、3倍の樹木なら9倍の葉の量が必要になることになります。
いかがですか。あなたのそばの街路樹や公園の樹木は。一度、このような観点から見てください。
Posted by 木守樹木医 at 15:46│Comments(0)
│剪定講座