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2015年03月03日

鎮守の森の花だより(2)




 平成27年3月3日、今日は雛祭り。鎮守の森(静岡県富士市岩淵)のツバキが咲きました(写真上)。落葉広葉樹林の富士ザクラも咲き始めました(写真下)。ピンクの可憐な花です。  


Posted by 木守樹木医 at 18:35Comments(0)鎮守の森づくり

2015年02月28日

三保の松原 羽衣の松の調査

 
 

 平成27年2月26日から27日の2日間、日本樹木医会静岡県支部と静岡県樹木医会合同による三保の松原 新・羽衣の松の根系を中心とした調査研修会に参加しました。この調査は、静岡市からの依頼によるものです。26日は朝から雨でしたので調査の準備を行い、27日は晴天に恵まれたため作業ははかどりました。主な調査の内容は、根系の伸長範囲、土壌断面、土壌硬度などでした。
 調査の結果、意外なことに、表層に食根性害虫の幼虫が多く見つかりました。また、土性は、深さ1m以下まで単一な砂土であり、人による踏圧で締め固められた土壌層には根がありませんでした。また、以前炭を埋設した所には細根が集まり、外生菌根菌との共生が認められました。炭の効果はここでも実証されています。
 マツの仲間は、数億年前に地球上で繁栄した植物です。当時は腐植も少なく、厳しい環境の中で生きていくために、マツの仲間は早くから外生菌根菌との共生をしていたものと考えられています。マツの根毛でも入っていけないような土壌の隙間に外生菌根菌の菌糸が入り、土壌粒子に吸着されている水や養分を吸収してマツに与え、その代わり、外生菌根菌はマツから光合成産物をもらっているのです。
 ところが、数千万年前から被子植物が繁栄し有機物が多く堆積されるようになると、外生菌根菌は腐生菌に負け、その結果、マツは生息域を追われ続けることになります。
 日本の海岸林は、長い間、人の手によって保護育成されてきました。もし、マツを自然にだけ任せておいたとしたら、マツはどうなっていたのでしょうか。さらに現代は、外国から侵入したマツノザイセンチュウがマツを壊滅的な危機に陥らせています。
 海に囲まれた日本の「白砂青松」といわれる風景は、誠に情緒があり富士山によく似合います。三保の松原の美しい風景と防災機能を後世に残していくことは、今を生きる私たちの使命であると強く感じた研修会でした。

         

   


Posted by 木守樹木医 at 13:47Comments(0)樹勢回復土壌診断・改良活動日誌

2015年02月24日

鎮守の森の花だより





 平成27年2月23日、鎮守の森(明見神社 静岡県富士市岩淵)のサクラが咲き始めました。下の写真のサクラは、河津ザクラに間違いないと思いますが、上の写真のサクラは、木の姿は河津ザクラにそっくりなのに、花の色がちょっと違うのです。よく見ると、花の開き方やガクの形が異なっていました。品種が異なるようです。
 昨年、鎮守の森の里山には実生のヤマザクラ系の苗を40本程植えました。河津ザクラやソメイヨシノのようなクローンと異なり、何年か先、花が咲く頃には一本一本の変化が楽しめそうです。  


Posted by 木守樹木医 at 18:40Comments(0)鎮守の森づくり

2015年02月23日

わが家のウメ




 平成27年2月23日、今日は春のようなぽかぽか陽気で、わが家の白加賀のウメの花も一気に咲き出しました。 庭中甘い香りを漂わせています。  


Posted by 木守樹木医 at 18:04Comments(2)活動日誌

2015年02月23日

ヒメシャラの剪定



 中央茶色の落葉樹がヒメシャラ・・・樹高はそのままですが、どこを切ったのか分かりますか。

 伸びたヒメシャラの樹高を低くするときは、元の幹に代わる上向きの枝の上を切って、その枝を新しい幹にします。枝を短くするときは、元の枝と伸びる方向が近い小枝の上で切って、その小枝を新しい枝とします。このように、常に幹や枝を更新していくと、樹木は一定の大きさの範囲にとどまるようになり、枝先が風にそよぐ自然樹形を保つことができます。そして、究極の更新法は、幹を地際で切断して、萌芽枝を仕立てることです。
   


Posted by 木守樹木医 at 17:53Comments(0)自然樹形剪定

2015年02月20日

平成27年度「四季折々の剪定講座」

 平成27年2月20日、富士市吉永まちづくりセンターにおいて、来年度の吉永まちづくりセンター「四季折々の剪定講座」の開催内容について打ち合わせました。担当講師は、秋山樹木医と私です。
 この講座は、今年度に引き続き開催されるもので、5月から12月にかけて6回行われます。募集期間は平成27年4月3日(金)~8日(水)ということですので、興味のある方は吉永まちづくりセンターへ応募してください。今年度は応募者が多く、抽選になったそうです。  
タグ :剪定講座


Posted by 木守樹木医 at 21:56Comments(0)剪定講座活動日誌

2015年02月20日

シラカシの剪定



 シラカシの剪定は大枝を透かし、幹や大枝が垣間見えるようにします。枝の先は風にそよぎ、どこを切ったのか分からないようにするのが理想的な剪定です。そのためには、剪定の原則にこだわり過ぎないことや神経質になり過ぎないことが大切です。現実的には、その木の特徴を生かしながらも環境に合わせざるを得ません。もし、木の高さや横幅に制限がある場合は、黄金分割比、すなわち、高さ:横幅=1.65:1(名刺の縦と横の比率)にすると、とても美しく見えます。  


Posted by 木守樹木医 at 10:16Comments(0)自然樹形剪定治療・施工事例

2015年02月19日

ツツジの剪定



 ツツジの剪定は、枝先だけを刈り込むのではなく、写真のように交差した幹を除去して幹が見えるようにし、枝の先端が風にそよぐようにすると、病虫害にも罹りにくく、花の咲かないときも木の風情を楽しむことができます。  


Posted by 木守樹木医 at 22:43Comments(0)治療・施工事例

2015年02月19日

お問い合わせ

お問い合わせは、下記までご連絡ください。
治療、剪定のほか、木に関する講座の講師も承っております。
お気軽にご相談ください。

株式会社 木守樹木医事務所
  樹木医 大 嶋 郁 人

〒421-3302
静岡県富士市中野台2-14-1
Tel&Fax:0545-85-1545
mail:kimamori@ny.thn.ne.jp

  
タグ :樹木医


Posted by 木守樹木医 at 15:01Comments(9)

2015年02月17日

樹勢について

 木は樹勢が衰えると、病気や害虫に侵されやすくなります。病虫害の予防には、樹勢を旺盛に保つことが何よりも大切です。人のちょっとした不注意が原因で、樹勢が衰退することはよくあることです。例えば、葉の日照不足、根元の踏み固め、幹周りへの盛り土、有機物の根元施用、除草剤散布などが原因として挙げられます。
 樹勢の衰退には必ず原因がありますので、その原因を突き止め対処すれば、長年樹勢が衰退の状態にあったとしても、1年以内で回復に向かうことは決して珍しいことではありません。  


Posted by 木守樹木医 at 21:19Comments(0)樹勢回復