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2015年03月26日

朝日に匂う山桜花


道の駅 富士川楽座から見える河川敷のヤマザクラ
 
 ヤマザクラは、薄紅色の少し小ぶりの花と赤褐色の葉が同時に出て、色のコントラストと花と花の隙間が程よく、清楚で気品を感じさせる花を咲かせます。

 敷島の 大和心を人問わば 朝日に匂う 山桜花 (本居宣長) 

 江戸時代の国学者 本居宣長は、たいそうヤマザクラを愛したそうです。最近、鮮明な赤褐色の新葉をもち、もののあわれを感じさせるヤマザクラがあまり見られなくなりました。寂しい限りです。



沼津御用邸記念公園のソメイヨシノ

 ソメイヨシノの花を見ると華やかで、明治時代以降、爆発的な人気をはくしたことは良く分かります。しかし、ソメイヨシノオンリーになってしまうと、一色に染められた色紙を見ているようで、全く風情を感じなくなってしまうのです。

 そして、もうひとつ。木が花を咲かせ、花を散らすのは何のためか。実を結んで子孫を残すためです。ソメイヨシノはクローン(遺伝子が同じ)でしかも集団で植えられることが多く、自家不和合性(自家受粉しにくい)のためほとんど実を結びません。ソメイヨシノは、さぞかし残念と思っているに違いありません。


  


Posted by 木守樹木医 at 21:00Comments(0)活動日誌

2015年03月18日

樹木周りの盛り土


こんにちは。樹木医の大嶋です。今日は、樹木周りの盛り土の話です。

 左は、富士市のある公園のサクラの周りの不要な土や有機物を削り取ったところの写真です。

 ここを管理する人たちが、毎年刈った細かい芝生をサクラの根元に積み重ねた結果、土と有機物が混じった10cm以上の厚い層が根の周りに堆積していました。サクラの肥やしのためにと人がせっせとサクラに与えた有機物が、サクラにとってはどうだったのでしょうか。

 樹木の根は呼吸しています。呼吸と言っても根が直接酸素を吸えないので、水に溶けた状態の酸素を水とともに吸収しています。

 土の中は微生物の活動で常に有機物を分解しているので、土の中の二酸化炭素濃度は、通常でも空中の数十倍から百倍以上に達しています。根元に十分腐熟していない有機物を施用すると、さらに二酸化炭素が多く発生して根の呼吸を妨げます

  このサクラの枝先を見ると、芽と芽の間が狭く、成長が遅いことがわかります。枝先の写真を掲載していませんが、幹の状態を見ただけでもこのサクラの健康状態が分かると思います。

 根元への10cm以上の盛り土や有機物堆積は、樹木の成長に極めて悪影響を与えます

  


Posted by 木守樹木医 at 21:25Comments(0)樹勢回復

2015年03月18日

道の駅「富士川楽座」から見る景色



 平成27年3月18日、道の駅「富士川楽座」から遠く富士山を望んだ写真です。あいにく富士山は霞んでよく見えませんが、その手前に岩本山、さらにその手前に富士川が見えます。
 富士川の河川敷には、自然に生えた樹木が生い茂っています。



 
 これらの樹木に人の手を入れて、自然樹形剪定をしたとしたら、おそらくどんな名工が作った庭園よりもすばらしい風景をつくるのではないかと思います。電線がかなり邪魔ですが・・・・。自然の木は、人の手が入って初めて美しい自然樹形を見せてくれるものです
 富士市緑の基本計画策定市民懇話会委員になってから、河川敷の樹木を生かす方法はないものかといつも考えています。
  


Posted by 木守樹木医 at 19:09Comments(0)自然樹形剪定

2015年03月14日

鎮守の森につづく里山整備


 平成27年3月14日、NPO法人鎮守の森を育てる会の今年度最後の活動です。今日は、21名の会員が参加しました。作業は、伐採木の片付け、草刈、竹伐採、花壇整備、管理用道路整備を行いました。
 左の写真は、果樹園・農地へ耕耘機を入れるための道路を整備しているところです。

 
 果樹園の草刈風景です。昨年の春まで荒廃した竹林でした。春の森づくり県民大作戦で果樹苗を植えたばかりですので草刈は頻繁に行っています。





 鎮守の森の中の東屋です。小道の脇にありますので、一休みいかがですか。 





 
 鎮守の森を流れる小川にかかるつり橋「しろうま橋」。奥にアシタカツツジが咲き始めました。薄紫の上品な花です。

  


Posted by 木守樹木医 at 20:17Comments(0)鎮守の森づくり活動日誌

2015年03月12日

富士市広見公園 桜の樹勢回復をめざして(2)


 平成27年3月12日、富士市みどりの課とともに、第2回目の広見公園サクラ樹勢回復措置を行いました。午後からの作業でしたが、富士市から3名参加していただきましたので15本に対して措置ができました。
 樹勢の衰退原因は土壌に起因することが多いので、土壌の化学分析データを探していたところ、秋山樹木医が詳細なデータをもっていました。それによりますと、広見公園の土壌(黒ボク土)の化学的特徴は、次のとおりです。
①陽イオン交換容量が大きい。
②リン酸吸収係数が極めて大きい。
③有効態リン酸が少ない。
④置換性カルシウム、マグネシウム、カリが少ない。
 また、有効土層(根の張れる土の深さ)が浅く、踏圧により土壌が固結化している箇所が多くなっています。


 このため、次の措置を行いました。
①土壌の耕耘
②ようリン、苦土石灰の施用
③化成肥料の施用

 さらに、土壌改良にはバーク堆肥や炭の施用、樹木には枯れ枝・不要枝の除去、木材腐朽病・根頭がんしゅ病・てんぐ巣病の治療が望まれますが、今後の課題です。

 
 
  


Posted by 木守樹木医 at 20:29Comments(0)樹勢回復土壌診断・改良活動日誌

2015年03月10日

富士市広見公園 桜の樹勢回復をめざして

 平成27年3月9日、富士市みどりの課とともに、昨年の広見公園のサクラ調査に基づき、樹勢回復のための対応策を3本のサクラに実施しました。2日間の内の第1日目です。広見公園のサクラの問題点は、①密植による日照不足 ②有効土層の浅い黒ボク土による養分不足 ③てんぐ巣病や根頭がんしゅ病等の罹病 ④踏圧による土壌の固結化 などです。
 本日の作業は、幹周り半径3mの土ほぐしと石灰散布による土壌PH矯正を行い、周囲に柵をめぐらしました。午後には雨が降ったため、石灰が土になじんでグッドタイミングでした。第2日目には速効性の化成肥料を施用する予定です。
 広見公園のサクラは、1年後にきっと私たちの期待に応えてくれるものと思います。
   
タグ :広見公園


Posted by 木守樹木医 at 19:26Comments(0)樹勢回復活動日誌

2015年03月08日

ソメイヨシノ 黒色コウヤク病の治療


 平成27年3月8日、昨年からソメイヨシノに発生していた黒色コウヤク病の治療を行いました。
 この病原菌は糸状菌の担子菌類です。日当たりや風通しが悪く、谷間のような湿度が高いところで発生しやすいようです。


 



  フェルト状の菌糸膜を丁寧に草取りとワイヤーブラシで取り去ります。








 

  最後に、トップジンMペーストを塗布して終了です。
 なぜか写真では汚く見えます。










 使用した道具は、前からワイヤーブラシ、草取り、トップジンMペースト、ハケ(4m伸縮釣竿に取り付け)

  


Posted by 木守樹木医 at 20:30Comments(2)病虫害治療活動日誌

2015年03月07日

サクラの枯れ枝の切断位置


 左の写真は、2年ほど前にソメイヨシノの枯れ枝を切断した現在(平成27年3月7日)の状態です。切断した時点で、既に幹心まで腐朽が入っていました。切断痕には殺菌癒合促進剤のトップジンMペーストを塗布し、その6ヶ月後にもう一度同剤を塗布しました。さらに6ヵ月後には有機銅剤のバッチレートを塗布しています。
 恥ずかしい限りですが、この枯れ枝切断位置は失敗例です。カルスの盛り上がりが不均一で、向かって左側が不足しています。


 次の写真は、左横から写したものです。左側をさらに5mm深く切り込むべきでした。カルスが不均一といえども、左側も盛り上がり始めていましたので修正の決断が遅れてしまいました。
 枝の切断位置は、ただ1本しかないものです。そのため、切断するときは右から左からよく観察し、最適な1線を決めなければなりません。そして、切断から数ヶ月のうちにカルスの状態をよく観察して、もし、不適切なら早めの修正を決断すべきです。  


Posted by 木守樹木医 at 21:09Comments(0)病虫害治療活動日誌

2015年03月05日

f-Biz 中野美保子先生

 平成27年3月5日、富士市産業支援センター(f-Biz)のITアドバイザー中野美保子先生にブログのご指導をいただきました。昨年11月以降、月2回ほどご指導をいただいております。今日は、プロフィールの写真をとっていただきました。感謝、感謝ですが、少し恥ずかしかったです。
 私はブログのことは全く分からなかったのですが、先生のおかげで何とかなりそうです。  


Posted by 木守樹木医 at 20:43Comments(0)活動日誌

2015年03月03日

さくら満開




 平成27年3月3日、昨年12月に富士市吉永まちづくりセンターの剪定講座に参加された方々の剪定作品である河津ザクラが満開となりました。それまで全く手入れをしてこなかったサクラが、見事な咲きっぷりです。  


Posted by 木守樹木医 at 18:57Comments(0)剪定講座